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台風24号 宮古島が暴風域に 日本列島縦断のおそれ
2018年9月29日 0時41分台風 警戒点

大型で非常に強い台風24号は沖縄県の一部を暴風域に巻き込みながら北上していて、沖縄・奄美では暴風、高波、大雨などに厳重な警戒が必要です。台風は30日から1日にかけて日本列島を縦断して西日本から北日本の広い範囲で被害が発生するおそれがあり、気象庁は早めの備えを呼びかけています。

気象庁の発表によりますと、大型で非常に強い台風24号は午前0時には沖縄の宮古島の東南東170キロの海上を1時間に15キロの速さで北北西へ進んでいるとみられます。

中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60mで、中心から半径220キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。この時間、宮古島が台風の暴風域に入っています。

沖縄では風が非常に強まり、いずれも28日午後11時前に、
▽那覇市で34.9m
▽宮古島市の下地島空港で34.5m
の最大瞬間風速を観測しました。

台風は次第に進路を北東に変え、29日に非常に強い勢力で沖縄・奄美にかなり接近する見込みで、台風の動きが遅いため影響が長時間続くおそれがあります。

29日は猛烈な風が吹き、最大風速は
▽沖縄地方で50m
▽奄美地方で45m、
最大瞬間風速は
▽沖縄地方で70mに達し、
▽奄美地方で65m
と予想されています。

波の高さは沖縄・奄美で13mと猛烈なしけが続くほか、沖縄の潮位は高いところで3mに達し、海岸や河口付近などの低い土地で高潮の被害が発生するおそれがあります。

また沖縄・奄美では29日は局地的に雷を伴って1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。

29日夜遅くまでの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽沖縄地方と奄美地方で400ミリと予想され、
その後、30日夜遅くまでの24時間には
▽奄美地方で100ミリから200ミリ
▽沖縄地方で50ミリから100ミリの雨が降って大雨となるおそれがあります。

沖縄・奄美では暴風、高波、高潮、大雨に厳重に警戒し、不要不急の外出は控えるようにしてください。
あす西日本に接近 あさって東〜北日本へ
台風は沖縄・奄美に接近したあと速度を上げながら北東へ進み、30日には非常に強い勢力を維持したまま西日本にかなり接近し、1日にかけてさらに速度を上げて東日本や北日本にも接近し列島を縦断するおそれがあります。

西日本や東日本では台風が近づく前から前線の活動が活発になって雨量が多くなるおそれがあるほか、西日本から北日本の広い範囲で暴風や大しけ、大雨のおそれがあります。

29日夜遅くまでの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽九州南部で250ミリ
▽四国で200ミリ
▽九州北部と近畿、東海で150ミリ
▽中国地方で120ミリ
▽関東甲信で100ミリと予想され、
さらに30日夜遅くまでの24時間には
▽四国で400ミリから600ミリ
▽九州南部と近畿、東海、関東甲信で300ミリから500ミリ
▽九州北部で300ミリから400ミリ
▽中国地方と北陸で200ミリから300ミリ
▽東北で100ミリから150ミリ
▽北海道で50ミリから100ミリの雨が降ると予想されています。

気象庁は、西日本から北日本の広い範囲で土砂災害や川の氾濫、浸水に加え交通への影響や停電、農作物の被害が発生するおそれがあるとして、早めに備えを進めるよう呼びかけています。