夙(しゅく、夙の者、宿の者)は、
中世から近世にかけて近畿地方に多く住んでいた賎民。
中世の非人身分が分解する際に生じ、
被差別部落の起源の多くであったかわたよりも下位でありながら、
その差別はそれほど強烈ではなかったといわれる。


かわたの間に伝わる伝承では:
夙はかわた村よりも下位の賎民であった。
夙の一部はかわた村の直接支配を受けていた。
かわた村の中には夙筋という一系列があり、一段低いものとして差別された。
かわた村の手下となった夙は三味線・鞁弓を弾き、小歌・芝居などの雑芸能に携わった。