社会 2018.09.29
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 9月27日発売の「週刊新潮」(新潮社)では、カウンセラーで「こころぎふ臨床心理センター」(以下、こころぎふ)のセンター長を務める長谷川博一氏が、カウンセリングを受けて来たクライエントの女性らに性的行為を伴う“セックス・カウンセリング”を施していたという衝撃の告発が掲載されている。
 長谷川氏は犯罪者の心理を分析する立場としても知られており『殺人者はいかに誕生したか:「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く』(新潮文庫)などの書籍も有名だ。著名な長谷川氏を頼って「こころぎふ」を訪れ、カウンセリングを受ける患者は少なくはないだろう。しかし長谷川氏は職業上の倫理に違反していたという。
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 もう一人の告発者は44歳のBさん。うつ状態でカウンセリングに通い始めた彼女に対し長谷川氏は、彼女が受けた幼少期の虐待が関係しているので「Bさんの中の幼子を満たすために」カウンセリングルームではなく外で会うことを勧めてきたという。そしてホテルで出張カウンセリングを行うようになり、最終的に4度目でセックスに至った。出張カウンセリングは14回行われたという。
 彼女らはこうしたセックスカウンセリングにより虚しさや後悔を抱き、ストレスレベルを上げていき症状を悪化させてしまった。
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■ 「男女の自由恋愛の結果」と見るのは違う
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 ツイッターで長谷川氏は「週刊新潮」発売前日に「【緊急声明】明日発売の週刊新潮に例の記事が載りますが、内容は事実と異なります。この記事に関する一切のお問い合わせには、いかなる対応も控えさせていただきます。以上」と声明を出したが、今回告発をした二人以外にも、こうしたセックスカウンセリングを施された女性がいる可能性もあるだろうし、どこかで苦悩を抱えながら生活しているかもしれない。この記事が呼び水となり、さらなる被害者が名乗りをあげる可能性もある。
 また、こうした記事が出ることで多くの男性カウンセラーに対する信用低下も招くことが懸念される。現場に混乱を招くことは必至だろう。ノーコメントで通し続けて鎮火するような問題ではない。
(鼻咲ゆうみ)

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