1978年にA級戦犯を合祀した靖国神社の宮司・松平永芳は、終戦直後に
最後の宮内大臣として昭和天皇に仕えた松平慶民の子である。

その永芳がA級戦犯の合祀を打診した際、宮内庁の侍従次長は「そんなことを
したら陛下靖国に参拝されなくなりますよ」と警告した。

だが東京裁判に強い不満を持つ永芳は「天皇にお参りしてもらう
必要はない」と合祀を強行する。

秦育彦 サピオ 9月10号