>>299
でも、分子生物学の世界では、ずっと
「セントラルドグマ」という原理原則が信じられてて

DNA→RNA→タンパク分子っていう方向で、細胞内で物質が合成されていくっていう考え方だったけど
プリオンとか発見されたり、DNAの修飾(メチル化)とか発見されて
必ずしも、こういう「一方方向」な合成経路ばかりではなく、
タンパク→タンパクとか、タンパク/RNA→DNAみたいな色々な方向での
生体物質の化学反応が起こってて、セントラルドグマは大枠では良いんだけど
細かく見ていくと、当てはまらない現象も多いってことで、今では否定されてるわけで
そういうのを「教科書を信じるな」って言葉で言ってるんじゃね?

今回の免疫療法の話で言えば、がんの標準的な治療って
外科手術、化学療法、放射線療法の3つだけで、それが「標準医療」とか
厚生労働省が定めて、保険診療として認めるみたいな状態だけど
免疫療法みたいな新しいアプローチは、その「標準医療」の枠組みの中でやってても
ブレイクスルーは生まれなかったってことだろうし