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 【ワシントン=三井誠】「がん免疫療法」の発展に貢献し、今年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった本庶佑・京都大特別教授(76)らの業績に対し、米国のメディアからも称賛の声が上がった。

 米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)などは1日、2002年にノーベル平和賞を受賞したジミー・カーター元大統領(94)が15年、本庶氏の研究を基に開発された薬によるがん治療を受けていたことを紹介した。カーター氏は皮膚がんの一種「悪性黒色腫(メラノーマ)」を患い、脳や肝臓への転移もあったが、最近の検査ではがんが見つからないほどに回復しているという。

 AP通信は、本庶氏と米国人共同受賞者の業績を、「がん治療に革命をもたらした」とたたえ、「彼らが切り開いた科学が、数え切れない患者を救った」と評価する専門家の声を伝えた。

2018年10月02日 14時47分
YOMIURI ONLINE
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