日中歴史共同研究報告書より

日本軍による暴行は、外国のメディアによっ
て報道されるとともに、南京国際安全区委員
会の日本大使館に対する抗議を通して外務省
にもたらされ、さらに陸軍中央部にも伝えら
れていた。その結果、38年1月4日には、閑院
宮参謀総長名で、松井司令官宛に「軍紀・風
紀ノ振作ニ関シテ切ニ要望ス」との異例の要
望が発せられたのであった。