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マネー現代の記事より抜粋

この通りだと強く思う

現在、1人当りGDPの水準でみた中国経済の発展段階は1983年頃の日本と同レベルで、ちょうど「中所得国」と「高所得国」の端境期に位置している。

当時の日本は産業構造の高度化に成功した
(主力産業が家電を中心とした電機から自動車、半導体へ)。
中国が当時の日本のような産業構造の高度化ができないとすれば、日本でいうところの1980年代後半をスキップして、いきなり低成長局面へシフトしていく事態も想定される(人口構成の変化もそれを示唆しているように思われる)。

つまり、中国にとって現在の人民元安は、「景気」という短期の側面では、中国経済をかろうじて下支えするという効果をもたらしていると考えられるが、
「成長」という中長期の側面では、産業構造の高度化や技術革新の余地を狭め、低成長局面入りのタイミングを加速化させているのではなかろうか。

そう考えると、「米国に代わり世界の覇権を握る」という現体制の野望は無理筋というだけではなく、逆に中国経済の長期停滞への道を加速させているような気がする。