外国から見ると、日本は性産業が異様に繁盛しているなかで性的搾取を受けている女性の
人権状況が良くない国だと思われてる。とりわけ未成年を大規模に性産業で働かせている
らしいと批判的な目で見られている。また女性はいつも電車のなかで痴漢に耐えて声も上げ
られないでいるというニュースも伝わっている。

さらに従軍慰安婦の歴史認識をめぐって、それらは売春婦だったから問題ないという弁明が
日本から発信されていることも、あたかも日本はいまでも売春OKであるかのような情報空間
をつくりだしている。

そんななかで、当然一方で日本の女性の人権状況に懸念をもちつつも、他方で文化の多様性
を尊重しなければという自制心から、おかしなことであってもそれが日本の昔からの文化であ
るなら頭ごなしに否定してはいけないのではないか、という奇妙な忖度もはたらく。
そこら辺が面白いところだ。