英BBC、中国臓器移植産業の闇を報道 2018年10月13日 12時32分
https://www.epochtimes.jp/2018/10/36992.html

英BBCは10月8日、『誰を信じるべきか?中国の臓器移植』
(Who to Believe? China’s Organ Transplants)と題する番組で、中国臓器移植産業の闇に迫った。

カナダのデービッド・マタス弁護士らは近年の調査で、中国での臓器移植件数は年間10万件
と推計している。しかし、ドナー数と一致せず、待機時間が数日〜数週間という短さから、
巨大な「生きた臓器バンク」が存在しているのではないか、と国際社会から疑いの目を向けられている。

BBCは、7月にスペイン・マドリードで開かれた年次国際臓器移植会議(TTS)に出席した中国
「臓器移植界の権威」とされる衛生部副部長・黄潔夫氏を取材した。
黄氏「中国ではすでに1万5千のドナーがいる」
記者「毎年の手術件数は十万件ともいわれているが…」
黄氏「その質問はナンセンスだ。答えたくない」
記者「自分が中国の病院に電話したら、すぐに肝臓移植ができると言われた。どうしてこれが可能なのか?」
黄氏「その質問は聞きたくはない、答えたくない。誰かの政治的意図がある質問には答えない」

BBCの取材に答えた在英の法輪功学習者で、2017年まで収監されていたという劉ハイクァン(音訳)
さんは、収容所では定期的に血液検査が行われており、収容所内のすべての法輪功学習者が
受けていたと証言した。別の女性学習者は、収容施設から医療機関へ移送された法輪功学習者たちを
対象に超音波、X線などによる身体検査が行われたと述べた。

スタジオに出演した、新疆ウイグル自治区で外科医を勤めていたエンバー・トフティ氏は20年前、
銃殺刑を執行された死刑囚から臓器を摘出した体験を語った。「当時、倫理に反するという意識は
なかった。当時は共産党の指示が絶対だった」と述べた。

BBCのヒル記者の取材に答えた匿名の研修医だった中国人は、90年代は中国の医師、医学生のなかで、
臓器移植用の臓器は死刑囚もしくは収監者からだということは公然の秘密だったと明かした。
また、上司の指示に従って、まだ息のある死刑囚から臓器を摘出する作業に従事していたという。

この匿名者は、トフティ氏と同様に罪悪感を感じなかったと付け加えた。
「共産党の思想により、それが悪いことだと誰も言わなかった。囚人なのだから死んで当然であり、
患者も救われる」