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 世界最高峰の弦楽器の代名詞「ストラディバリウス」を集めた企画展が東京・港区の六本木ヒルズで始まりました。総額210億円に上る楽器の音色も披露されました。

 この企画展は世界最高峰といわれるイタリアの楽器製作者、アントニオ・ストラディバリが製作した楽器ストラディバリウスが誕生してから300年を記念し開催されました。300年近く前に作られた、合わせて21丁ものストラディバリウスが集まるのはアジアで初めてのことです。中には、マリー・アントワネットが聴いていたといわれるバイオリンや、世界で唯一演奏可能なギターなども展示されています。

 企画したのは、楽器の売買や修復の会社を手掛ける、日本ヴァイオリンの中澤創太社長です。中澤さんは「(クラシック音楽が)一部のファンのみで親しまれているところに危機感を覚えた。バイオリンを広められる大きなイベントができるだろうかと考えた時に、バイオリンのフェスティバル、楽器が主役のフェスティバルをしようと考えた」と話しました。

 逸品ぞろいの中でひときわ輝きを放つのが、1722年に作られたバイオリン「ロード」です。木目と装飾の絵が大変美しく、今回展示されているバイオリンの中では最高額の推定20億円といわれています。中澤さんは「象牙が装飾され埋め込まれていて、ストラディバリウスがいかに美しさを意識していたかこの作品には表れている」と語ります。

 また、先日、ファッション通販サイト・ZOZOTOWNを手掛ける前澤友作社長が購入して話題となった、1717年製のバイオリン「ハンマ」も展示されています。中澤さんは「全ての意味で非常にバランスが取れていて、これ以上のフォルムがないといわれている黄金期のストラディバリウス」といいます。

 9日のオープニングセレモニーには高円宮妃久子さまも出席されました。この日はバイオリンの演奏も披露され、気になる音色について、バイオリニストの礒絵里子さんは「高音も伸びやかだが低弦もすごく太い音がして、楽器に包まれてさらに高みに運んでもらえるような素晴らしい楽器」と話しました。

 期間中は若手アーティストによる演奏が毎日開催されるほか、職人によるバイオリン製作の実演も行われています。この企画展は10月15日まで開催されています。

2018年10月9日 18時30分
TOKYO MXニュース
https://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.php?date=46513265

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