樋田淳也容疑者とみられる男が写った写真
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/10/10/20181010k0000m040109000p/9.jpg

 大阪府警富田林署から逃げたとして加重逃走容疑で逮捕された無職、樋田淳也(ひだ・じゅんや)容疑者(30)が、逃走中に徳島県内を訪れていたことが分かった。同県海陽町で一緒に写真撮影し、短文投稿サイト「ツイッター」に写真を公開していた男子大学生が9日明らかにした。樋田容疑者はお遍路のような姿で旅している姿をこれまで愛媛、香川、高知の各県で目撃されており、これで四国全県を巡っていたことになる

 東京都在住の20代の大学生によると、写真を撮影したのは8月29日午後4時ごろ。自転車で四国を旅行中、樋田容疑者に出会ったという。海陽町の宿泊施設「ふれあいの宿 遊遊NASA」近くで、白い自転車に乗っていた樋田容疑者に声を掛けると、「和歌山から来た26歳。愛媛から時計回りの旅をしている」などと話し、お遍路用のかさや「日本一周中」と書かれたプレートも持っていたという。大学生は今月4日、「しばらく一緒に走っていたが、(樋田容疑者と)気付かなかった」との趣旨のツイートをしている。

 樋田容疑者は48日間の逃走中、広島からしまなみ海道で四国入りしたとみられる。8月26日には香川県三豊市で住民らに目撃されており、海陽町を訪れた翌日30日夜には、高知県須崎市の道の駅で、警察官から職務質問を受けている。【大坂和也】

毎日新聞2018年10月9日 21時24分(最終更新 10月10日 11時31分)
https://mainichi.jp/articles/20181010/k00/00m/040/107000c