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英、世界初「自殺防止大臣」指名
文化
2018年10月11日 00:10
(アップデート 2018年10月11日 00:34)

英国のメイ首相が、自殺の実行例防止を担当する大臣ポストにジャクリーン(ジャッキー)・ドイル=プライス下院議員を指名した。9日にガーディアン紙が伝えたところでは、今回のイニシアティブは、社会に定着している否定的なステレオタイプに終止符を打つための支援を使命としている。否定的ステレオタイプが、そのような状況で助けを求めようとする人々にとって妨げとなっているのだ。
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「世界メンタルヘルス・デー(世界精神保健デー)」を記念するメイ首相のスピーチ原稿が同紙によって直前に公表されており、その中では、「あまりに多くの人々に沈黙の中で苦しむことを強いてきた恥辱を、我々は終わらせることができる。あまりに多くの生命を奪っている自殺の悲劇を、我々は防ぐことができる。そして、我々の子供たちの精神的幸福に対し、この幸福が大いに値する優先権を与えることが、我々にはできる」と述べられている。

英国家統計局(ONS)の情報によると、英国内では2017年、5821人が自殺し、自殺が同国における45歳までの男性の主な死因となっている。国内での観察期間を通じて、この数値が最も低いものの一つであるにもかかわらず、メイ首相は、自殺の事例防止に関する全国的キャンペーンを開始することが不可欠だと考えている。政府もまた、精神状態のモニタリングを含め、学校の生徒らの健康状態を追跡するための設備を提供する意向だ。

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