コープさっぽろ(札幌)は9日、胆振東部地震後の全域停電(ブラックアウト)で発生した損害の賠償について、北海道電力への請求を当面見送ることを明らかにした。6日に請求方針を示したものの、慎重な対応を求める組合員の声や、ネットで情報を得た人たちの抗議などが多く寄せられたため、現時点で請求に踏み切るのは難しいと判断した。

 コープさっぽろは、請求を行う場合も、北電に対する訴訟など法的措置はとる考えはないとしている。

 同コープによると請求方針の報道後、組合員の中から、北電の責任がはっきりしないことや、訴訟に発展することへの反対の声が寄せられたという。さらに、ネット情報を基に、電話やメールで、自らも新電力に参画するコープが北電を叩いているなどとする抗議が相次いだ。

 同コープはブラックアウトによる保冷設備の停止に伴って、店舗や生産拠点での損害が計9億6千万円に上った。6日に札幌市内で開いた理事会後、大見英明理事長は「停電による損失の責任をはっきりさせるためにも、関係団体と一緒に請求書を送る方向で進める」としていた。

 ただ、ブラックアウトを踏まえ、同コープとして、電源の分散化や再生可能エネルギーの活用など電力のあり方についての議論を進めたいとしている。(芝垣なの香、宇野沢晋一郎)

10/10 05:00
北海道新聞
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/236371

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