10/11(木) 10:36配信
埼玉新聞

 埼玉県は10日、2020年東京五輪・パラリンピックで、県内の競技会場までの道案内やイベント運営のサポートなどに当たる「都市ボランティア」の募集に、定員5400人の1・8倍となる9650人から応募があったと発表した。女性の応募者が6230人で、男性(3420人)の1・8倍となり、40代と50代で女性全体の55・6%を占めた。県外からも395人が応募した。今後、年齢構成のバランスなどに考慮して11月末までに書類選考などを行い、年内に通知する予定。          

 都市ボランティアの活動内容は、(1)競技会場や観光地までの道案内(2)大会期間中に開催するイベントの運営サポート(3)パンフレットの配布や県内の魅力PR(4)活動エリア周辺の環境美化、障害者のサポート―がある。ことし8月16日から9月30日にかけて、「一般」、ボランティアを取りまとめる「リーダー」、外国語で対応する「語学専門」の3区分で参加者を募った。

 東京都や千葉県が都市ボランティアの活動日数を5日間以上としたのに対し、県は3日間以上からと短期間に設定。現役世代の参加を促し、40代と50代からの応募が全体の49・0%(4731人)を占めた。

 県内の五輪競技会場は、バスケットボールのさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)、サッカーの埼玉スタジアム2002(同)、ゴルフの霞ケ関カンツリー倶楽部(川越市など)、五輪・パラリンピックの射撃会場となる陸上自衛隊朝霞訓練場(朝霞市など)で、主な活動場所は競技会場周辺の駅となる。

 県は申し込み段階で一般、リーダー、語学専門の活動区分に加え、希望する活動エリアを尋ねている。県オリンピック・パラリンピック課は「住まいの近くで活動できるのも都市ボランティアの特徴」としている。10代から50代まではいずれも男性より女性からの応募が多かった。

 若い世代の参加に結び付けようと、県内の大学を延べ20回近く訪問してPRするなどした結果、10代は年代別で4番目に多い1123人から申し込みがあった。

 同課は「ボランティアは大会を成功させるための仲間。参加者にとって楽しいと思ってもらうことがスポーツボランティアの醍醐味(だいごみ)。活動しやすい環境を整えていきたい」としている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181011-00010005-saitama-l11