大阪府警富田林署から逃走した末に逮捕された無職樋田淳也容疑者(30)と自転車で同行し、山口県警に占有離脱物横領容疑で逮捕された男性(44)が10日、処分保留で釈放された。男性は山口市内で記者会見を行った。

 男性によると、樋田容疑者とは8月末に香川県の道の駅で初めて会い、「それはあなたの自転車ですか?」と声を掛けられたという。9月上旬から数日間行動をともにしたが、相手が脱走犯だとは「全く分からなかった。本当にビックリ」。

 男性は樋田容疑者について「とにかくよくしゃべる。うっとうしかった」と証言。

 その上で「逃げて日本一周するのは、他の日本一周する人に迷惑がかかる。同じような目で見られるのが腹立たしい」と断罪したが…。男性も男性で、昨年6月から車で日本縦断を計画。途中で車が壊れたため、和歌山県橋本市内に放置された自転車を盗み、占有離脱物横領の疑いで逮捕された。当時の所持金は2000円だった。そのため、ネット上では批判の声が殺到している。

 それでも男性が言わずにはいられなかったのは、樋田容疑者の“体臭”にあるそうだ。

 地元関係者は「夏場に風呂にも入らず、自転車で激走していたものだから、体臭は異次元のレベルに達していたよう。だが、本人は気付かず、男性から『うざい』と言われるほど、積極的に話し掛けていた。男性にしてみれば、樋田容疑者のせいで自分も全国ニュースになったのだから、何一ついいことがない。文句の一つでも言いたくなりますよ」と語る。

 樋田容疑者は警察の調べに対し、依然として黙秘しているという。

2018年10月11日 17時0分
東スポWeb
http://news.livedoor.com/article/detail/15430273/