>>474
普通は、ロケットの新開発はどの国も地道にやってる。
通常は、10年もあれば完成する。

ロシアは90年代に新型ロケット「アンガラ」開発を始めたが、
未だに完成していない。試験飛行を2回やって、そのまま放置してる。

ソ連崩壊で経済破綻して、予算は大幅減で、一流技術者を雇えなくなった。
「街のソフトクリーム屋の方が給料がいい」なんて言われたことも。
工場も上層部は汚職・贈賄・横領のオンパレードで、職員の意識も低く、
ついにはロケットエンジンの合金の材料まで偽物にすり替えて差額を横領、
エンジン在庫の全量リコールなんてことも。

・無人の大型ロケット「プロトン」は失敗が増えて、衛星保険料率では「10回に一度失敗するロケット」と算定される。
・ソユーズロケットを使った無人補給船「プログレス」も、ときどき失敗する
・しかし、ソユーズ宇宙船だけは、これだけは、最後のプライドとして、無傷だった・・ 昨日までは。

モデルチェンジしないんじゃなくて、できないんだ。
新機種開発は何度も計画したが、ほぼ全てが資金不足か、技術不足で中止になった。
それでも既存機は枯れた技術で安定してたから、国際的に第一線でやってこれた。
しかし最近は、プロトンだけじゃなくて、ソユーズロケットの信頼性にも疑問が呈されつつあった。


かつては世界の半分を支配したソ連だが、
今のロシアの国家GDPは、韓国と同じ程度。
ロケット産業を支え、発展させるには、ちょっと辛い段階に来ているようだ。
一方でアメリカは、民間宇宙開発が全盛期で、これからどんどん伸びるだろう。