>>702
エネルギア/ブランは、シャトルよりも7年以上後に出てきた宇宙船。
その分だけの技術発展がある。
シャトルの良い点と悪い点、失敗の状況を目の当たりにして開発したものだ。

自動操縦を取り入れたのも、有人でなければ運用できないリスクを
シャトルから学んだわけだし、
メインエンジンを宇宙船側ではなく、ロケット側に装着したのも、
シャトルが事故を起こすと、人工衛星すら打ち上げできない、
仕方なく古い退役したロケットを復活させる、なんていうグダグダを目の当たりにした、
その教訓を生かしている。

ブラン自体も、その有効性が極めて限られており、
本当に必要な時にしか使わない、その他の衛星などは
エネルギア本体だけで打ち上げできる、という優れた設計だった。
しかも、この時点で既に、ブランだけでなく、ロケット本体の将来の再利用も考慮していた。
素晴らしい設計だったが、直後にソ連崩壊・経済破綻して消滅。