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 保護者に動揺が広がっています。札幌市東区の保育所が、北海道胆振東部地震で建物が被害を受け、休園することが明らかになりました。

 鎌田祐輔記者:「保育所が入る別の施設の2階部分ですが、ヒビが入って、天井まで伸びている」

 休園しているのは、札幌市東区の札幌厚成福祉会保育所です。

 胆振東部地震で、鉄筋コンクリート3階建ての2階と3階の壁などが損壊しました。

 1階にある保育所の被害は軽微でしたが、札幌市は危険と判断。児童福祉法に基づき、運営しないよう勧告しました。

 56人の園児は現在、一度この保育所に集合した後、市の車で別の施設へ移動し保育を受けていますが、再開のめどは立っておらず、他の保育所へ移らざるを得ません。

 保護者:「夫がいないのでどうすればいいのかな、仕事辞めて実家に戻るかいろいろ考えた」「もうありえない感情しかない。自分としても全然納得いかないし、理解もできなかった」

 保護者らは、5日の説明会で突然の通告を受けました。

 保育所が求めた転園の期限は20日。2週間あまりで新しい保育所を探さなければなりません。

 保護者:「子ども達もかわいそうですし、急に転園させられて。やっと慣れてきたのに」

 こちらの女性は3歳の長女を通わせていました。半年間探してやっと見つけた保育所。それに合わせて引っ越してきました。

 保護者:「もう保活はしたくないです。この子の(保育所)が見つからなかった時も『日本死ね』と思いましたし、今回さらに

 同じ保育所の保護者同士で、近隣の保育所の奪い合いにならないか心配です。

 保護者:「一気に(56人を)転園させると、集中するところもあると思うので難しいと思う。仲の良い友達同士で、競うことになってしまったのが本当に悲しいですね。もうちょっと他のやり方がなかったのかなと思う」

 札幌市の秋元市長は11日、56人全員の転園を明言しました。

 札幌市 秋元克広市長:「個別の状況によって20日までに難しければ、臨機応変に対応していきたい」「(Q.園児56人が全員転園できる?)何らかの形で受け入れをお願いしなければならないと思っています」

10/11(木) 18:50
北海道ニュースUHB
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