アメリカは相変わらず「何でもポイ捨ての大量消費国」だ。
世界から「エコ後進国」のレッテルを張られてもまったく気にしないw

うちの隣のグレースおばちゃんなんか、缶もビンも紙箱も生ゴミも
全部一緒に捨てる。「リサイクルしないのか」と聞くと、「どうやってするの?」。
ま、ビルのゴミ捨て場にリサイクル箱が何げなく置かれてるだけじゃあ無理もない。

しかも、一度ニューヨークに来た人ならご存じだろうが、街中のゴミは
アメリカ一だ。悪臭もすごい。

たまに日本に帰ると、道はきれいだし、リサイクル意識の高さに
「すごい」と思う。逆に、日本から駐在や留学でニューヨークに来ると、
「げっ、とんでもない所だ」と思うらしい。
個人的にはNYの騒音と工事現場の埃っぽさが無理だ。

最近マンハッタンでゴミ拾いをする日本人集団が出没しているが、
これはニューヨークに来て間もない駐在員や留学生が中心になっている。
ゴミばっかり出すアメリカに「喝」ということらしい。
精神衛生上耐えきれないとのこと。

昨年10月ごろ、クリスマスに向けてロックフェラーセンターをきれいにしようと、
6人ほどで始めたのが、今や「集団」と呼べる規模になっているのは立派だ。
彼らは「ゴミ拾いをアメリカでブームにする」とヤル気満々なのである。

20人くらいの日本人が、ぞろぞろゴミを拾って歩くのを、アメリカ人はみんな
不思議そうに見ていく。工事現場のオヤジなど、悪気はないものの
「うちに来て掃除してよ、ジャップは掃除マニアで無料でやるんだろ?」って。あのなあ。

そういえばニューヨークでは、ちょっと忙しい人はみんな
掃除洗濯用のメイドを雇ってる。家の掃除さえ自分でやらない国民に、
リサイクルだのゴミ拾いだのと言っても、馬の耳に念仏、暖簾に腕押し、
ブッシュにモラル(!?)。アメリカを何とかしないと、
地球の寿命が縮むこと間違いなし。