ことしの新米の価格は、9月の調査で、去年の同じ月より1.5%値上がりしました。台風の影響で収穫が遅れていることなどが要因と見られ、値上がりは4年連続です。

農林水産省が先月、全国の農協が卸売業者などに販売した新米の価格を調査した結果、すべての銘柄の平均価格は60キロ当たり1万5763円でした。

これは去年の同じ月と比べて237円、率にして1.5%の上昇です。
新米価格の値上がりは9月時点の調査としては4年連続です。

このうち価格が最も高かったのは、新潟県の「魚沼産コシヒカリ」で2万791円でした。また、北海道の「ななつぼし」や「ゆめぴりか」は、日照不足などの影響で品質の低下が懸念され、値下がりしています。

農林水産省によりますと、国によるコメの生産調整、いわゆる「減反政策」がことし廃止されたことなどから、主食用のコメの収穫量は去年より7万トン増えると見込まれています。

それでも、値上がりした背景には、台風や長雨の影響で、新潟や北海道などで例年よりも収穫が遅れていることや、人件費や輸送費が上昇していることなどがあると見られます。

農林水産省は「これから収穫が進めば価格が下がる可能性もあるが、今後の収穫の状況を注視する必要がある」と話しています。

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NHKニュース
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