日露海戦後の秋山真之の報告

客歳2月上旬、連合艦隊が、大命を奉して出征したる以来、既に一年有半、今日再び和平の秋に遭い、犬馬の労を了へて大とう(天皇旗)の下に凱旋するを得たり。
天佑と神助により我が連合艦隊は5月27、28日敵の第2第3艦隊と日本海に戦いて殆どこれを撃滅することを得たり。
我が連合艦隊が能く勝を制して奇跡を収め得たるは一に天皇陛下御稜威の致すところにして固より人為の能すべきにあらず。
特に我が軍の損失死傷の僅少なりしは歴代神霊の加護によるものと信仰するのほか無くさきに敵に対し勇進敢戦したる麾下将卒も皆この成果を見るに及んで唯感激の極言言う所を知らざるものの如し。


「天佑と神助により我が連合艦隊は5月27、28日敵の第2第3艦隊と日本海に戦いて殆どこれを撃滅することを得たり。」

天才名参謀と言われた秋山真之だけど
自分では「勝ったのはラッキーだった、神仏のおかげだ」とうのが本音なんだろうね。