新聞週間 掃除に活用 新聞紙で窓も食器もピカピカ

 新聞の役割を考える「新聞週間」が15日、始まった。新聞はニュースを伝えるだけでなく、読んだ後にも暮らしに役立つアイテムとして重宝されてきた。気候が穏やかな秋は大掃除に適した季節。掃除を助ける新聞紙の活用術を紹介する。(玉崎栄次)

■インク成分が有効

 今回、アドバイスを受けたのは、節約アドバイザーの和田由貴(ゆうき)さん。消費生活や家事などの専門家として、暮らしを助ける知恵を紹介している。

 「古新聞の使い方を工夫することで掃除が楽になる」。まずは、窓拭き。折りたたんだ新聞紙を水でぬらし、絞って拭く。「インクの成分で汚れがよく落ちるので、洗剤は不要。拭いた後に細かい繊維も残らず、ツヤ出し効果もある」

 仕上げに100円均一ショップで売られているマイクロファイバーのタオルでから拭きすれば、拭き跡も残らない。鏡を拭いても曇りにくくなるそうだ。「ただ、インクを多く使った面では黒くなってしまう場合もあるので、株式面など白っぽい紙面を使うと良い」

 網戸掃除には、テープで網戸の片面に新聞紙を貼り付け、掃除機をかける。すると、ほこりをしっかり吸い込むことができる。

■玄関で“再々利用”

 窓を拭き終えた新聞紙は玄関やベランダの掃除に“再々利用”を。ぬれた状態で細かくちぎり、玄関のたたきにまんべんなくまく。それをほうきで掃き取ると、ほこりや塵(ちり)をからめ取り効率的に掃除ができる。

 げた箱にも使える。「の各段に新聞紙を敷いておくだけで湿気や臭いを吸着してくれる。靴底に付いた泥などで汚れたら新聞紙を交換するだけで済む」

 冷蔵庫の野菜室などの底に敷いておいても、水分や土などの汚れを気にせずに食材を保存できる。

■ネット通販で人気

 食器洗いにも活用したい。フライパンや皿の油汚れを拭き取っておくと、水の使用量が減るので水道代の節約に。「新聞紙を小さめに切り、ティッシュペーパーの空き箱に入れておけば、すぐに使えて便利だ」

 ところで、インターネットの通信販売サイトなどでは、古新聞が数キロ単位で販売されている。「緩衝材にぴったりで引っ越しや片付けなどに役立つ。惜しげなく使えるのがいいところ」

 生活に身近な新聞を活用することで、家計を節約しつつ、負担の少ない大掃除に挑戦したい。

■さまざまな用途に工夫

 インターネット情報サイト「@(アット)nifty(ニフティ)ニュース」が「読む以外の新聞紙の活用法」を尋ねた調査(平成29年、男女2857人回答)では、新聞紙が多様な用途で使われていることが分かる。

 例えば、「荷物を送る際の緩衝材」「作業をする際に下に敷く」は男女ともに割合が高かった。「野菜の保存」「廃油を吸わせる」「ぬれた靴を乾かす」などは女性に多かった。「ペットのトイレ用」「着火用」「いざというときの防寒用」などの少数回答もあったという。

2018.10.15 09:30
産経ニュース
https://www.sankei.com/life/news/181015/lif1810150011-n1.html