人手不足の影響で4月から物産店の閉鎖が続く道の駅飛騨白山=大野郡白川村平瀬、道の駅飛騨白山 
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 岐阜県大野郡白川村平瀬の「道の駅飛騨白山」の売店が今年4月から軽食コーナーの週末のみ営業となり、住民から施設の閉鎖を懸念する声が上がっている。運営する第三セクターの大白川温泉観光(同村平瀬、小川晋一社長)が「人手の確保が困難」として開店日数を絞っているためだ。世界遺産「白川郷の合掌造り集落」がある村北部の荻町地区は大勢の観光客でにぎわう一方、村南部の平瀬地区は人口減少や高齢化で働き手の確保にも手を焼く状況。成原茂村長は「村南部の活性化のため、毎日営業してほしい」と促すが、問題解決の具体策は見えてこない。

 「豆腐や山菜など、平瀬の名物は多いのにもったいないね」。国道156号沿いにある道の駅飛騨白山。土産物を探して立ち寄った愛知県小牧市の女性(72)は、照明の消えた売店をのぞき込み、残念そうに立ち去った。

 平瀬温泉郷や白山登山口に近い道の駅飛騨白山は2008年4月に開業。同年7月の東海北陸自動車道全線開通に伴って懸念される平瀬地区の観光客減少に対し、誘客拠点として期待された。

 しかし、今年4月に物産店を廃止。軽食コーナーも土・日曜日のみの営業に縮小した。平日は情報コーナーとトイレ、足湯のみで、従業員の姿は見られない。高橋茂樹駅長(45)は「従業員さえいれば毎日オープンできるが、応募がない」と嘆く。従業員2人が3月に辞め、縮小を余儀なくされたという。

 村南部の人口(9月27日現在)は456人で、ここ20年間で約140人減少した。高齢化率も39・9%に上る。高橋駅長は「村内で働き手がいないからといって村外から呼ぼうにも、高給は出せないので来てくれない」と話す。

 さらに、昨年の道の駅の利用者数は4万8388人(前年比11%減)で、荻町地区に近い「道の駅白川郷」(同村飯島、1996年開業)の43万3163人(前年比2%増)の1割程度。平瀬地区の住民からは「頑張ってほしいが(今の利用状況で)やっていくのは難しいやろう」との声も漏れる。

 三セクの同社に51%出資する白川村は、毎年約250万円の管理費を負担。16年には平瀬地区の名物「すったて鍋」を提供するため、村が450万円を出して改装を行うなどてこ入れもしてきた。道の駅利用者はここ5年ほどで7割近く増えたが、村南部の地域振興は道半ばだ。

 同社は、道の駅にある店舗の貸し出しも検討するが、借り手がいるかは不透明。手探り状態は続くが、成原村長は「食を生かした企画で、訪れる人を増やす」と誘客を図りながら魅力ある職場づくりの必要性を訴える。

2018年10月17日 岐阜新聞
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