収監中の男が主導か 16年に土地情報入手 地面師事件
2018年10月19日00時58分
https://www.asahi.com/articles/ASLBL4S9XLBLUTIL01Z.html

 大手住宅メーカーの積水ハウス(大阪市北区)が土地取引で所有者を装った「地面師」に55億5千万円をだまし取られたとされる事件で、別の土地をめぐる地面師事件で有罪判決を受けて収監中の男(65)が2016年秋、今回の土地の情報を得ていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、この男がメンバーに指示を出し事件を主導した疑いがあるとみている。

 土地は東京・五反田の旅館跡地約2千平方メートル。不動産業界では所有者の元おかみ(故人)が土地に愛着があるため売りに出されない物件として知られ、入札になれば100億円になるともうわさされていた。警視庁は、偽造有印私文書行使容疑などで逮捕された容疑者らが元おかみになりすまして積水ハウスと昨年4月に売買契約を締結し、代金約63億円のうち55億5千万円を詐取したとみて捜査している。
 捜査関係者によると、東京都杉…

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