福沢の差別的視線は、中国人・朝鮮人に対してのみか、障がい者、被差別部落民、
老人、女性、平民(町人)等に対しておよんでいる(杉田7二五二 ~ 三)。
アイヌに対してもそうである。
ようするに、福沢は「エリート」以外の日本人は日本人に含めていない。
なんでこんな奴を、ありがたがっているんだろうねw
しかし、他方において、福沢は次のようなことを言うわけである。

『掌中万国一覧』(六九年)では、「白人」について、「皮膚麗しく......容貌骨格すべ
て美なり。その精神は聡明にして、文明の極度に達すべきの性あり。これを人種の最
とす」と、また「黒人」については、「性質懶惰にして開化・進歩の味を知らず」と
ヨーロッパ中心主義的な紋切り型の文言がならんでいた(2四六二 ~ 三)。この時期
にすでに福沢は、この種の、欧米人(白人)が文明化の頂点に立つとする文明観を
内面化していた。
つまり、福沢は「白人」は「優秀」だし、日本の「エリート」は優秀だと言うが、
それ以外の日本人は「下等生物」だと言う。ゴミ屑なので、どんなに残虐な扱いをし
てもいいんだ、と