【生物】「ボールドウィン効果」か ヒヒを狩り始めたリカオン、生き残りを賭けた苦闘 霊長類の捕食は科学文献に記録なし
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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181020-00010001-nknatiogeo-sctch
リカオンはアフリカで最も謎めいた動物の一つだ。ほとんど理解されておらず、激しい迫害を受けている。しかし、私にとっては、これまでに出会った中で
最もかわいい動物だ。リカオンが、私たち人間の仲間である霊長類を食べる姿を目の当たりにしても、その気持ちは変わらない。
リカオンは地球上に6600頭しか残されておらず、絶滅の危機に瀕している。1世紀以上にわたって害獣と見なされ、狩猟や駆除によって、
個体数がかつての1%まで激減した。
私は2013年からジンバブエのザンベジ渓谷で、リカオンの3つの群れを徒歩で追跡し、写真を撮影している。
リカオンたちが獲物を狩り、休息を取り、遊ぶ姿を見て、この動物のことがよくわかってきた。
私はすっかり心を奪われ、「リカオン・ピクタス(Lycaon pictus)」という学名を持つこの動物について書かれた本や論文を読みあさった
(学名は「色を塗ったオオカミ」という意味だ)。
リカオンはアフリカで最もすぐれた捕食者と言われている。狩りの成功率は80%に達することもあり、主にインパラやクーズーなどのアンテロープを狙う。
私はリカオンの専門家になりつつある。そう思った矢先、これまで報告されていない光景を目の当たりにした。リカオンがヒヒを待ち伏せて攻撃したのだ。
リカオンがヒヒなどの霊長類を食べるということは、科学文献にはまだ記録されていない。
■狩りの一部始終
私がこの光景を目撃したのは数年前。ブラックチップというメスが率いる25頭の群れが水たまりのそばで楽しそうに遊ぶ姿を撮影した後のことだ。
群れは狩りに出掛けたが、辺りが暗くなり始めていたため、私はついて行かないことに決めた。
車は2キロ近く離れた場所にあり、夜になるとライオンが活動を始める。茂みに身を潜めている時間はない。
突然、パニック状態に陥ったヒヒの群れがこちらに走ってくる音が聞こえた。警告を発する叫び声が夕闇に響く。
音を頼りに茂みの中を走っていくと、大きなヒヒの背後に迫る1頭のリカオンが見えた。
リカオンは驚異的な速さでヒヒの胸を切り裂き、耳にかみついた。ヒヒは深い傷を負い、動かなくなった。リカオンが狩りでよく使う戦略だ。
次の瞬間、2頭のリカオンがヒヒの体に食らいつき、文字通り引き裂いた。
身の毛もよだつ光景だったが、撮影した写真を分析してみると、ヒヒの苦難は5秒足らずで終わっていたことがわかった。
リカオンはほかの頂点捕食者に比べ、獲物を短時間で仕留める。大型ネコ科動物をはじめとするほかの捕食者は、時間をかけて命を奪うことがある。
その点で、リカオンの狩りには思いやりを感じる。
■生態系のバランス
数カ月後、私はシロアリ塚に座り、殺されたばかりのヒヒをブラックチップの子供たちがむさぼるように食べるのを眺めていた。
大人たちはその姿を見守っている。リカオンの食事はいつも子供が先だ。
私には素晴らしい友人がいる。「ペインテッド・ドッグ・コンサベーション」代表のピーター・ブリンストン氏だ。
氏は20年前から、絶滅の危機にあるリカオンの観察、理解、保護に尽力している。
そのブリンストン氏に言わせれば、この新しい狩猟行動はリカオンと生態系の両方にとって前向きな変化だ。
「まず、獲物が多様化することで、狩りの選択肢が広がります。リカオンのためになるだけでなく、この一帯で彼らの主食になっている
インパラの負担も軽くなります」
ブリンストン氏によれば、一帯でヒヒが増加していることについて、多くの生態学者が懸念を表明しているという。
ヒヒは鳥の巣を襲うことがあり、ヒヒの増加が鳥の減少につながっている可能性がある。
新しい狩猟行動によって、ヒヒの個体数が抑制されれば、リカオンは間接的に鳥たちを救うことになると、ブリンストン氏は述べている。
「この新しい行動によって、生態系のバランスがいくらか回復するかもしれません」
※続く ※>>1の続き
■ヒヒの反撃
ヒヒたちは当初、新しい敵に対して無力に見えた。しかし最近は、行動を変えることで適応し始めている。
ある朝、私はヒヒたちの猛烈な反撃を目の当たりにした。群れが一丸となり、長い門歯を驚くほど効果的に使って、リカオンを攻め立てていた。
パトリックという雄が首と脇腹に重傷を負い、リカオンたちは退散した。パトリックは命すら危うい状態だったが、リカオンはタフな動物だ。
パトリックはわずか数日で元気を取り戻した。その間、傷口を清潔に保つため、群れの仲間たちが傷をなめていた。
インパラを追いかけるのに比べれば、ヒヒを捕まえる方がエネルギー消費は少ないかもしれない。しかし間違いなく、危険はどんどん増している。
私が知る限り、ヒヒがリカオンを殺した例はまだないが、もしリカオンが行方不明になったら、ヒヒは容疑者リストに加わることになるだろう。
リカオンが近づくと、ヒヒはしばしば、隠れ家の木から駆け下りてくる。
一見ばかげた行動だが、ヘンリー・バンデュラ氏という有名なガイドが彼の推理を聞かせてくれた。
ヒヒは木登りが得意なヒョウに襲われることが多く、ヒヒが警報に使う鳴き声は、今のところ敵がヒョウでもリカオンでも同じなのではないかというものだ。
■生き延びるための進化
この新しい現象についてブリンストン氏と話していたとき、切断されたヒヒの頭をリカオンの子供が拾い上げた。
そこにほかの子供たちが駆け寄り、頭の奪い合いが始まった。
不気味な光景だった。私は同じ霊長類として、間違いなくインパラよりヒヒに親近感を覚える。
しかし、リカオンの子供たちがとても楽しそうにしている姿を見て、私はゾッとするべきか、面白がるべきかわからなかった
(このとき撮影した写真の一つが「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」で「入賞」作品に選ばれた)。
残酷と思う人もいるだろうが、私たち人間も肉を食べる。
私たちがこの数年間に目撃しているのは、リカオンの行動の緩やかな「進化」であり、そのタイミングはヒヒの急増と一致している。
自然界がバランスを取る様子を現在進行形で見られるというのは本当に素晴らしいことだ。
ダーウィンが提唱した進化論の観点からすれば、遺伝子の突然変異を伴っているわけではないので、これは厳密には進化ではない。
ただし、「ボールドウィン効果」の一例と言うことはできるかもしれない。
ボールドウィン効果とは、動物がすでに定着した行動を変え、新たな行動を学習し、子孫に受け継ぐことで、種が存続する確率が高められるというものだ。
リカオンは人間の手で絶滅寸前まで追い込まれ、必死に生き延びようとしている。1本の細い糸につかまっているような状態だ。
自然界が新たな獲物を供給し、苦しむリカオンたちにいくらか味方したことは、私にとっては小さな慰めだ。
※画像はグロもあるので下記リンク先でどうぞ
ギャラリー:ヒヒを狩り始めた絶滅危惧種リカオン 写真12点
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/gallery/101900391/index.html ああ霊長類と類人猿は違うんだな
ヒヒは群れだとヒョウも撃退するが単体では狩られる側
木のないところで追いかけられたら詰み 狩りの成功率が80%なのに絶滅寸前なのか
強いのか弱いのかよくわからん 早く殺す事は思いやりは関係者無くね、逃がしたり反撃する機会を与えない為にそうしてんじゃないの マジかよサイテーだなこんなもんまでランキング出してるのかよボードビル
もう有線に乗り換える >>12
人間に嫌われたらそんなもん
人間に害獣扱いされたら激減かつ絶滅する
有名な猫島なんて人間が猫を保護するから猫以外の動物はほぼ絶滅した 見た目ハイエナじゃねーか
慶応大生のイメージにぴったり 基本的にスカベンジャーだろ
食うものがなければ自分より弱い奴を狩ることもあるだろうさ >>1
彡⌒ ヾ
( ^ω^)リカオンって確か野生のイヌで、犬と交配もできるんじゃなかったか? >>28
彡⌒ ヾ
( ^ω^)AUのじゃなくてアフリカの FスペンサーのヘルメットとMボールドウィンのヘルメットは似ているが、ボールドウィンの方が俺はカッコいいと思う。
ところで一時期、ボールドウィンじゃなくて、ボルドーウィンとか呼んでた時期があったような気がする。 >>18
そう考えるとGの最強ぶりたるや恐ろしいな アフリカじゃライオンやヒョウが減ったせいでヒヒの増加が問題になっていると聞いていたが、リカオンが適応しはじめたのか
いい傾向だ
日本は生態系についての教育が遅れているから重要性を理解できない人が多そうだがな
『捕食者なき世界』(ウィリアム・ソウルゼンバーグ 著) P184より
> サハラ以南のアフリカではヒヒが大量に増殖し、目に余る略奪を繰り広げている。
> コートジボワールからケニアまで、ライオンやヒョウがいなくなった広い地域を、ばけものじみたヒヒの集団が占領しはじめた。
> いつでもどこでも行けるようになったヒヒたちは、アフリカ1の作物泥棒兼殺し屋となり、人間の女や子どもを襲って食料を奪い、
> 家を壊して侵入し、膨大な数の家畜や野生動物を殺している。 食ってみたら、意外に美味かったとか?
それにしても、なかなか凛々しいシェイプの生き物だなリカオン >>24
コーカソイドとモンゴロイドは別の生き物なんだぜ。同じに見える方がおかしいんだよ
モンゴロイドとネグロイドも当然違う生き物だ 日本民法の父、穂積陳重の『法窓夜話』を現代語に完全改訳
法律エッセイとして異例のベストセールスを続けた名著を
手軽に読みやすく。短編×100話なので気軽に読めます。
法窓夜話私家版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07HZ25VD3/
続・法窓夜話私家版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07HZ49V46/
高校を卒業した学生の語学能力が、これほど貧弱で物の役に
立たないのは何故なのか。抜群の語学力を誇り、東大文学
部長までつとめた筆者が、外国にいる若者が外国語を習得する
困難さを正面から取り上げ、正則(期待されるような)
語学教育の重要性を指摘する、英語教育のための基本書。
外山正一『英語教授法』 https://www.amazon.co.jp/dp/B07HZ3Z4DL/
fuj >>23
ハイエナとかもそうだが狩りが下手な大型肉食獣に獲物強奪される側だろ
デカ過ぎると狩りは失敗し易いんだろうな >ブリンストン氏によれば、一帯でヒヒが増加していることについて、多くの生態学者が懸念を表明しているという。
なんでヒヒは増えてんの?
と思ったら>>35に答えがあった
勉強になるスレじゃのう リカオンは集団で草食動物を仕留めずそのまま生きたままガツガツ食べるから捕食動画は中々のもの。
でもってインパラ、ガゼル、イノシシも結構食われた状態でも割と生きてるんだよな。 >>42
彡⌒ ヾ
( ^ω^)リカオンだからじゃなくて、狩りをする動物でネコ科以外は全て酷い
彡⌒ ヾ
( ^ω^)ネコ科だけが止めを刺す 「この動物なんでしょう(リカオンの写真を見せられる)」
としたら、ハイエナと答えそうな動物第一位 >>45
ライオン、ヒョウも俺らはカッコエーかもだが、現地人から見たら人や家畜食う害獣だからのう
鉄砲や罠でサクサク殺す
ライオンであっても銃の前では無力 >>35
そういう背景は>>1の記事内に書いておいてくれないとな
ただヒヒが増えて問題視されてます、じゃ大半の読者は「?」だろ 凄く美化されてるけど検索したらハイエナに似てた
狩れる対象を狩るのは当たり前では >>10
そのとうり
霊長類ヒトと類人猿山葡萄原人はdnaが900万個も違う 霊長類だからなあ。
ヒヒ達がリカオン駆除に動き出すかも。 >>22
これな。色を塗ったオオカミとか書いてるからオオカミの色違いみたいなの想像したわ
色を塗ったオオカミ=虎の衣を借るキツネだな >リカオンが近づくと、ヒヒはしばしば、隠れ家の木から駆け下りてくる。
下から敵が来てるのにわざわざそっちに行っちゃうのか
霊長類と言っても知能が高いわけじゃないのかな? >>59
追い払わないと
ヒヒは飢え死にするだろ
ヒヒの餌は地面にあるのだから こういう不規則な配色のサビって犬にはいないから
リカオンは本当に貴重で美しい
ブラック&タンみたいにポイントの場所が決まってるのとか
ブリンドルみたいな細かすぎる差し色とかばかり
猫は不規則に黒と茶が入り混じってきれいなサビや三毛になるのに
犬にはどうしてあの色がいないのだろう
近いのはハウンドカラーだけど、あれもこんなに自由に黒と茶が入り乱れない ズーラシアで見たが、滅茶苦茶カッコ良かったな、リカオン。
猫派だったがあれは一目惚れした。 睨みを見せられたら、ヒヒ狩りの本能が出ちゃったんです 腹がすけば何でも食うだろw
カバだって食い物が無いとシマウマを食うぐらいだし >>62
いや肉食獣はすぐに食えないと分かったら次を探しに行くからやり過ごすのが普通だよ >>7
今まで猿を食ったという記録がなかったんだからこれは一つの「発見」なんだよ 狼の代わりにリカオンを日本に移入すれば鹿や猿が減って良いんじゃねえの
そのうち家畜や人間襲うかもしれんがw ヒヒは強いと聞いてたが、それを狩るとはたいしたもんだ >>68
そんなにたくさんの雑種は見たことがないので断言はできませんが
純血種においてはまず見られない毛色ですね >>33
虫は無敵だろ
カやハエなんかも余裕で圧倒してるし パトリックがヒヒなのかリカオンなのか友人なのか一瞬迷った リカオンが集団でいる写真をみて関東連合っとふと頭の中に浮かんだ。 >>85
面白いですね ありがとうございます
調べたらサビ猫の大半は雌とのこと、三毛もそうですね不思議です ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています