この事件は広がらないよ。なぜなら、清水と同じビジネスモデルを採用している者が
たくさんいるから。たとえばメンタリストDaigo。
「心を読む」という触れ込みだが、実は手品。
Daigo自身は自分で心理学を研究・検証しているわけではない。
学者の知識を整理して素人にわかりやすい形にして著書やセミナーで売っているだけ。

清水も同じく、一月一万冊という驚異の速読術の使い手という触れ込みで名前を売って、
素人に「コーチング」に興味を持たせ、苫米地の分かりにくい話を一般人レベルに落として
売ることをビジネスとしていた。

こういうビジネスをしている人は本当に多い。学者などの「本物」はビジネスが下手だから
商売にしないけど、学者たちの本をつまみ食いした「偽物」の方がむしろ商売がうまい。

ネット講座でエラそうに心理学を語っている奴はほとんどが偽物だよ。

ただし、偽物だからと言って悪いわけではなく、ユーザーに有益な商品なら、詐欺でもないし、
問題ない。

清水はパワハラはしたが、顧客のカネを奪うなどの行為はしていないし、むしろ有益な商品を提供した。
そこのところをごっちゃにして語っている人が多すぎる。

で、最初の話に戻るが、このようなビジネスを採用している人はたくさんいるから、
あえて話を広げるようなことはしない。大手企業だってやっていることだよ。
「偽物を売る」ということはね。でも、顧客はそれで満足してるから問題ない。

清水の件をきっかけに、その手法がバレることを恐れている人間や、企業はたくさんいる。
まあ、このまま沈静化に向かうだろう。