10/26(金) 11:18配信
 中国訪問中の安倍晋三首相は26日午前、北京の人民大会堂で李克強(リーコーチアン)首相と会談した。日中の民間企業による第三国でのインフラ事業を推進することを確認。日中関係の悪化で中断していた複数の事務レベル協議の定期化で合意する見通しだ。安倍首相は午後、習近平(シーチンピン)国家主席とも会談する。

 安倍首相は日中平和友好条約締結40周年に合わせた今回の訪中で「新たな次元の日中協力」を打ち出したい考えだ。会談では、中国の近代化を支えてきた途上国援助(ODA)の終了を伝える一方、新たに日中の民間企業が第三国で共同事業を行うことを通して、「日中が世界の平和と繁栄のために共に貢献する時代」(安倍首相)を掲げる見通しだ。

 2012年6月を最後に開かれていなかった「次官級戦略対話」のほか、軍縮・不拡散、国際法、東南アジアのメコン川流域5カ国などの事務レベル協議の来年中の再開を確認。日中関係の改善の流れを後戻りさせないため、協議の年間計画を策定することも決める。

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