太平洋戦争開戦直前、アメリカ側から日本側に提示された「ハル四原則」
・すべての国の領土と主権尊重
・他国への内政不干渉を原則とすること
・通商上の機会均等を含む平等の原則を守ること
・平和的手段によって変更される場合を除き太平洋の現状維持


中国に甘い時代「もう終わった」ペンス米副大統領の演説要旨 2018年10月26日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37005590W8A021C1000000/

■「改革開放」に回帰を

米国は中国に手を差し伸べている。
そして、中国政府がすぐに米国に対する新たな敬意をもって言葉ではなく行動してくれることを望んでいる。
中国との関係において公平、相互、そして主権の尊重が基礎となるまで、我々が態度を弱めることはない。


■「債務のワナ」に軍事的思惑

スリランカは、商業的価値があるかどうか疑問の余地のある港を中国の国有企業が建設するために、巨額の負債を負った。
支払いの余裕がなくなると中国政府は、スリランカに新しい港を引き渡すよう圧力をかけた。
それは中国海軍の将来的な軍事基地になるかもしれない。

中国共産党は昨年から中南米3カ国に、台湾との関係を断ち切り、中国を承認するよう説得している。
これらの行動は台湾海峡の安定を脅かす。
米国は台湾の民主主義への支持は、全中国人にとってより良い道であると常に信じている。


■中国は「知財で略奪」

中国政府は現在、多くの米国企業に中国で事業を行うための対価として企業秘密を提出することを要求している。
中国の安全保障機関は米国の技術の大規模な窃盗の黒幕だ。
中国共産党は盗んだ技術を使って民間技術を軍事技術に大規模転用している。

我々は国家安全保障を中国の略奪行為から守るために、
対米外国投資委員会(CFIUS)を強化し、米国への中国の投資に対する我々の監視を強めた。
米国の知的財産の窃盗が完全にやむまで、中国政府に対して行動を続ける。
中国が強制的な技術移転という略奪的な慣行を止めるまで、引き続き断固とした態度をとるだろう。


■貿易赤字容認せず

我々は中国が苦しむことを望んでいない。
彼らが繁栄することを願っている。
米国は中国が自由で公正かつ互恵的な貿易政策を追求することを望んでいる。

我が国の経済を中国に開放したのと同様に、中国が貿易障壁を撤廃し、経済を完全に開放することを要求する。


■覇権奪取「失敗する」

中国の船舶が、日本の施政下にある尖閣諸島周辺を定期的に巡回している。
南シナ海で「航行の自由作戦」を実施していた米海軍のイージス駆逐艦は
45ヤード以内まで中国海軍の艦艇に異常接近され、衝突回避の操縦を強いられる事態となった。
ただ、米海軍は国益が要求するところであればどこでも作戦行動を続ける。
我々は威圧されたり撤退したりすることはない。

インド太平洋全域で米国の利益を主張し続ける。
「自由で開かれたインド太平洋」というビジョンを前進させるために、
インドからサモアに至るまで、地域全体で価値観を共有する国々との間に強固な絆を築いていく。