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「お母さん!お腹すいたよ。何かないの?」
2階からカズオが叫んだ。
台所にいるはずの母からは何の反応もなかった。
おかしいなと思いながら、カズオはもう一度叫んだ。
「お母さん、聞こえてる?何か食べるものない??」
しかし、やはり返事はなかった。
しかたなく、カズオは階段を下りていった。やはり、母の姿はない。
ガスコンロには火がついており、鍋がかかっている。
グツグツグツグツ
と、その時、奥の部屋から母が帰ってきた。回覧板を届けに行ってたのだ。
「もう、火をつけたままで危ないじゃないか。お腹すいたんだよ。今日のご飯何?」
母親はにっこりと笑ってこう言った。
「今日、麩の味噌汁・・・」
「今日、麩の味噌汁・・・」
「恐怖のみそ汁!!」