木村幹も「破壊的」「ショッキング」と言うてるよ。やばいんじゃないの。



■木村幹・神戸大学教授(韓国政治)
 破壊的な判決といえる。大法院(最高裁)は、1965年の日韓請求権協定を完全に骨抜きにするような事態を招いてしまった。

 判決そのものよりも、判決に至るロジック(論理)がショッキングだ。判決は、協定締結に至る過程で日本政府が自らの不法行為を
認めていないため、「不法的な植民地支配や侵略戦争遂行に直結した不法行為」を行った企業への「慰謝料請求権」は、請求権
協定の枠外であり今も有効だと認定した。

 その解釈を用いれば、個人は、企業だけでなく日本政府の「不法行為」にも訴訟を起こせる理屈になる。訴訟提起の可能性を広く
開いた形であり、パンドラの箱を開けてしまった印象だ。

 国際社会は北朝鮮問題を解決しようと努力する文在寅政権を評価してきた。今回の判決は二国間合意を事実上ないがしろにしており、
国際法の安定性を無視したものだと言える。日本側が今後提起するであろう批判に対し、文氏は国際社会の信頼をどうつなぎとめるか
考えねばならない。そのためには、国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)に問題を委ねることも選択肢の一つになるだろう。(聞き手・軽部理人)
https://digital.asahi.com/articles/ASLBZ6R87LBZUHBI027.html