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米とトルコ 互いに科していた経済制裁を解除
2018年11月3日 8時35分

アメリカとトルコは、トルコによるアメリカ人牧師の拘束をめぐって互いに科していた経済制裁を解除したと発表し、両国の関係改善が進むのではないかと期待されています。

アメリカ財務省は2日、トルコの法相と内相に科していたアメリカ国内の資産を凍結する制裁の解除を発表しました。

制裁は、クーデター未遂事件に関わったとしてトルコがアメリカ人牧師を拘束していたことに反発し科していたもので、先月、牧師が解放されたことを受けた対応とみられています。

牧師の拘束をめぐって両国の関係が悪化したことでトルコの通貨リラが急落し、ほかの新興国の通貨安を招くなど一時、世界経済にも影響を及ぼしました。

アメリカによる制裁解除をうけてトルコもアメリカの司法長官と国土安全保障長官に科していた制裁を解除していて、関係改善の一歩だと期待されています。

ただ一方で、これとは別に、アメリカはトルコの鉄鋼製品などに対する関税を引き上げ、トルコも対抗してアメリカのアルコール製品などの関税を引き上げる措置を続けています。

また、アメリカが週明けからイラン産原油の禁輸に向けた経済制裁の発動を予定していることに、イランから原油を輸入するトルコは強く反発しており、今後の関係が注目されます。

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