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現在のモンゴルで信仰されている宗教は、チベット仏教、シャーマニズム、一部地域では
イスラム教など複数あります。中でも広く信仰されているのがチベット仏教です。

モンゴルと宗教
元々モンゴルでは、山や川に神様が住んでおり、なかでも一番尊い神は天にいるものと
考えられていました。この天を崇拝するシャーマニズムが広く信仰されてきました。

今でも郊外に足を運ぶと「オボー」と呼ばれる石を積み上げて、その土地の守護神を祭ったもの
を目にすることができます。

しかし13世紀にモンゴルがチベットを侵攻しようとした際に、チベットがモンゴルを懐柔し、
この時代にチベット仏教がモンゴルに浸透することになります。フビライなど歴代のハン
(君主や有力者が名乗る称号)がチベット仏教を保護したことも、モンゴル国内に広まる後ろ盾
となったようです。

1930年代になり宗教が厳しく弾圧されるようになります。当時は寺が破壊され、僧侶も追放される
など仏教不遇の時代が長く続きました。(ソ連下の社会主義国なため)

一時は衰退したかのように見えた仏教ですが、1990年に自由化政策が始まると同時に宗教も
自由化され、寺院も多数建立されるようになり現在に至ります。