0001鴎 ★
2018/11/07(水) 03:05:55.45ID:CAP_USER9https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181106/k10011700671000.html
7月6日の西日本豪雨で、広島県警察本部は住民の救助などに当たるため、当時警察署などとの間で行われた通信指令の音声を公開しました。救助要請を受けながらも道路が寸断され現場に近づけないなど、警察が対応しきれない事態になっていたことが改めて明らかになりました。
西日本豪雨から4か月となるのに合わせて広島県警察本部は当時、大きな被害が出た地域を管轄した海田警察署と安佐北警察署、それにパトカーなどとの間で行われた音声記録の一部を公開しました。
公開された音声は7月6日の午後8時台に記録されたもので、全部で30分あり、土砂に埋まってドアが開かないといった通報や、道路冠水で避難ができないといった通報など各地の状況を伝える音声が残されていました。
被害が次々と入り、緊迫した状況が高まっていて、中には車のドライバーが濁流に流されているといった様子や、救助の要請を受けながらも土砂崩れなどで道路が寸断されパトカーが現場に近づけないといった状況も記録されていて、警察が対応しきれない事態になっていたことが改めて明らかになっています。
広島県警察本部で指示にあたった通信指令課の宮下健一副指令官は「警察官に住民を助けに行くよう指示したくてもできないというジレンマを感じた。現場の状況を確認できず何とも言えない思いを感じた」と振り返っていました。
110番は通常の3〜4倍 受理できぬ通報も
広島県警察本部によりますと7月6日の西日本豪雨で広島県では、警察に寄せられた110番通報が6日は2129件、翌7日は2571件で、通常の3倍から4倍に急増していました。
最も通報が多かったのは6日の午後7時から8時までの1時間で、322件に上ったということです。
広島県警では指令業務にあたる警察官を通常より増やしましたが、受理できなかった110番通報もあったということです。
専門家「情報提供が重要」
災害時の避難行動などの研究を行っている県立広島大学大学院の江戸克栄教授は今回公開された音声は住民は災害が起きてから警察などに救助を要請しても間に合わないことを改めて伝えているとしています。
そして危険が差し迫る前に避難することが大切だという考えを示したうえで、「最終的には自分で自分の身を守ることが非常に大切だが、どれくらい危険なのかを正しく判断できる情報を提供することが重要になる。そうした情報提供のシステムを構築していくことで、避難行動は大きく変えることができると思う」と話しています。
2018年11月6日 19時52分