「天皇の退位および即位の諸行事に関する声明」

来年の4月30日と5月1日に、現天皇の退位および新天皇の即位が予定されております。私たちは、それらに関わる諸行事、とりわけ大嘗祭に国が関わることに関して、以下の点により反対の意思を表明します。

1、天皇の退位および即位に際して行われる諸行事に関して、本来は皇室の私的宗教行事である大嘗祭に至るまで公的な行事と位置付けることは、国民に対して天皇が特別な存在であること、さらには“神格化”のイメージを植え付けるものです。

2、宗教行事である大嘗祭に国が関与することは、日本国憲法が保障する信教の自由および政教分離の原則に反するものです。

3、どのような名目であれ大嘗祭に関わる経費に国費を支出することは、政教分離の原則に明らかに反しています。

私たちはキリスト者として、神以外の何ものをも神としてはならないとの聖書の教えに従い、天皇の代替わりに関する宗教的諸行事、とりわけ大嘗祭に国が関わることに強く抗議し、反対いたします。

2018年7月9日
日本基督教団
総会議長 石橋秀雄

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