米中間選挙で民主党が下院の主導権を取り戻したことで、7日の取引で既に上げていた大麻関連株に、さらに追い風が吹いた。
大麻に否定的なセッションズ米司法長官の辞任だ。
同長官辞任のニュースを受け、「ホライズンズ・マリフアナ・ライフ・サイエンシズ・インデックスETF」はトロント市場で、「ETFMGオルタナティブ・ハーベストETF」は米市場で大きく上げた。

大麻を使った医薬品開発を手掛けるカナダ企業ティルレイは米市場で一時34%高となった後、31%上げて引けた。
9月19日以来の大きな上昇率だ。

セッションズ氏は大麻合法化の反対論者として知られ、連邦政府の干渉なしで大麻に関して州が独自に決定することを認めたオバマ前政権の方針撤回に向け動いていた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ケン・シェイ氏はセッションズ氏は「政権内の最大の反対者だった。これでトランプ大統領が大麻を重視する方向に傾く若干の余地が生まれるかもしれない」と述べた。

6日の中間選挙に会わせて実施された住民投票では、ミシガン州が嗜好(しこう)用大麻の合法化を支持、ミズーリ州では医療用大麻が認められた。
ミシガン州は嗜好用大麻を合法化した10番目の州で、中西部では初となる。
民主党が下院を制したことで大麻合法化の機運が一段と高まり、関連銘柄にプラス材料として働くと考えられている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-08/PHUQDF6JIJVW01