▩日本が政府開発援助(ODA)の一環として66億6000万円の有償資金協力で整備した
ペルーの下水道施設で、汚水が逆流したり、漏れ出したりする不具合が相次ぎ、本格稼働に
至らないまま2年以上、稼働が停止していることが会計検査院の調べでわかった。ペルー政府が、
施工に関わった東京都内のコンサルタント会社と中国の業者に対し、法的手続きを進める
事態となっている。

 検査院などによると、問題となっているのは、ペルー北東部ロレト州の州都イキトス市にある
下水道施設。同市は下水道普及率が2007年時点で約6割と低く、雨期に汚水があふれる劣悪な
衛生状態にあったことから、日本政府が新興国に長期間低金利で資金を貸し付ける「円借款」を
行った。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20181110-OYT1T50026.html?from=ytop_main1