神戸刑務所で服役中のナイジェリア国籍の男性(42)=がけがをした際、適切な治療を受けられず後遺障害が出たとして、国に約4300万円の損害賠償を求めた訴訟は大阪高裁(田中俊次裁判長)で8日、国が和解金を支払う内容で和解が成立した。

昨年12月の一審神戸地裁姫路支部判決は、医師らが十分な処置をしなかったのが原因だとして国に約2800万円の支払いを命じ、国側が控訴。二審で高裁が和解を勧告していた。

一審判決などによると、男性は兵庫県姫路市で2001年に起きた郵便局強盗事件で実刑が確定。服役中の07年、刑務所内で転倒し、左肘を脱臼。握力低下などの障害が残った。

2018/11/8 15:54
共同通信
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