新任のロシア大使は、完全に日和っている。まずは、ゾルゲの墓に行き、花束を捧げる。自分も
こうなるのかと思うと遣り切れないかの様に。つまり、これはセレモニーである。四重スパイは、
殺されたくないばかりに、敵国(ロシアの敵国、独逸、日本、中国)から金をもらってしまった。
この時点で、×。金を受け取らなかったら、スパイとして殺された。殺され無かっただけマシ。
ところが、 GRU はこれを逆手に取った訳である。ロシアの大使は、GRU に盾つかないという
ジェスチャーを強制される。しかし、日本のゾルゲファンに取っては、目の上の丹瘤。
使命感あふれた、マルクス・レーニン主義者、ダンスが好きなデンデイーが好き。中身はタダ
のドスケベー。女に飢えていた美形の男。エスピオナージにもってこいだ。