https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181110/k10011706081000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_016

漫画で知る“イスラム” 「思ったより日本の漫画に近い」
2018年11月10日 21時06分東京五輪・パラ

漫画を通してイスラム教への理解を深めてもらおうと、イスラム教徒の生活などを題材にした「ムスリム漫画」を紹介するイベントが都内で開かれました。

このイベントは2020年の東京オリンピック・パラリンピックで多くのイスラム教徒が日本を訪れることが見込まれる中、日本人にもなじみの深い漫画を通してイスラム教への理解を深めてもらおうと東京にあるイラン大使館の文化センターが10日、初めて開きました。

はじめに、日本で生まれ育ったイスラム教徒の女性がイスラム圏の文化や歴史、それにイスラム教徒の生活などを題材にした「ムスリム漫画」の特徴を説明したうえで、「日本人だけでなく、漫画に関心を持ったイスラム教徒の人たちが漫画を描くことが増えている」と話しました。

続いて、イラン出身の漫画家で、各国のムスリム漫画の作品を掲載するウェブサイトを運営するハメド・ヌリさんが、20か国以上の利用者がいることを紹介し、「多くの日本人とも協力してイスラム教徒と世界の人たちをつなげていきたい」と意気込みを語りました。

会場には、国内外の10作品を超えるムスリム漫画が展示され、訪れた人たちは、興味深そうに見入っていました。

30代の女性は「ムスリム漫画は知らなかったが、思ったよりも日本の漫画に近く親しみやすかった。イスラム教は本やニュースだけでは理解しづらいが、漫画だったらぱっと見てわかると思う」と話していました。