毎日新聞 2018年11月11日 08時19分(最終更新 11月11日 08時45分)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、国際宇宙ステーション(ISS)から実験試料を持ち帰る小型カプセルを無人物資補給機「こうのとり」7号機から放出した。カプセルは大気圏に突入し、同日午前7時すぎ、太平洋の南鳥島近海に着水したことが確認された。JAXAが回収作業を実施している。

これまでISSからの物資回収は米国やロシアに頼っており、日本が持ち帰るのは初めて。こうのとり7号機本体は大気圏に突入して燃え尽きた。

 カプセルの中には、タイガー魔法瓶(大阪府)と共同開発した真空断熱容器があり、内部の実験試料を高温から保護する。今回はISSの日本の実験棟「きぼう」で作製したたんぱく質の結晶を入れた。【西川拓】

https://mainichi.jp/articles/20181111/k00/00e/040/114000c
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