「はたちの献血」キャンペーンが、40年以上にわたる歴史に幕を下ろす見通しとなった。成人年齢が20歳から18歳に引き下げられることになり、「20歳にこだわる理由がなくなった」(厚生労働省幹部)ためという。

はたちの献血は厚労省と都道府県、日本赤十字社が主催するキャンペーンで、1975年に始まった。成人式が行われる1月から2月にかけて、全国で若者に協力を呼びかけてきた。

 献血は体重など一定の条件を満たせば16歳から可能だ。「はたち」とは無関係だが、「社会の一員」として認知される成人の節目にキャンペーンを展開することで、若者に社会貢献を促す効果を狙った。

 ただ、成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が今年6月に成立し、2022年4月から施行される。20歳は成人の節目ではなくなる。このため厚労省は、21年で「はたちの献血」を終了する方針を固めた。

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https://www.yomiuri.co.jp/national/20181110-OYT1T50074.html