アメリカのトランプ政権は、サウジアラビア人ジャーナリストが殺害された事件で、ポンペイオ国務長官が、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話会談を行い、事件に関わったすべての人物に責任をとらせる考えを伝えたと明らかにし、事件の真相究明を求める姿勢を示す狙いがあるとみられます。

アメリカ国務省は11日、ポンペイオ国務長官がサウジアラビアのムハンマド皇太子と電話会談を行ったと発表しました。

ポンペイオ国務長官は、サウジアラビア人ジャーナリストの殺害に関わったすべての人物に責任をとらせる考えを強調し、サウジアラビアにも同様の措置を求めたとしています。

この事件をめぐっては、トルコのエルドアン大統領が、事件に関する音声の録音をサウジアラビアやアメリカなどに提供したと明らかにしていて、こうした中、トランプ大統領は、外遊先のパリで10日、エルドアン大統領と夕食会の場で同席し、この事件への対応について協議したとも伝えられています。

トランプ政権としては、ムハンマド皇太子が関与していたのではないかと指摘され、アメリカ議会からも対応が弱腰だという批判の声が上がる中、事件の真相究明を求める姿勢を示す狙いがあるとみられます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181112/k10011707621000.html
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