3年前に山形大学の学生が自殺したのは指導教官から長時間にわたって叱責されるなどいわゆるアカデミックハラスメントを受けたためだとして両親が大学などに賠償を求めていた裁判で、13日、和解が成立しました。

訴えを起こしていたのは、山形大学工学部の4年生だった男子学生の両親です。
訴えによりますと、男子学生は平成27年11月に自殺し、指導教官だった助教から人格を否定するような言動に加え、卒業研究を巡って数時間叱責されるなど、アカデミックハラスメントを受けたことが原因だったとして、大学と当時の助教に対し、あわせておよそ1億2000万円の賠償を求める裁判を起こしていました。
13日、山形地方裁判所で和解協議が行われ、両親の代理人の弁護士によりますと、和解が成立したということです。
和解の内容については、当事者の間で非公開にすることで合意しているとして、明らかにしていません。
山形大学は「和解が成立したのは事実だが、内容については口外しないことを当事者の間で約束しているため、コメントは差し控える」としています。



NHK 11月13日 19時18分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20181113/6020002346.html