>>957
ホリエモンこと堀江貴文氏が
「介護のような誰にでも出来る仕事は永久に給料は上がらない。
いずれロボットに置き換わる」とツイッターでつぶやいた内容が介護業界に波紋を広げたことは関係者であれば記憶に新しい。
堀江氏は介護業界の構造的な問題
(介護報酬が保険制度によって決められている=給料がその枠組みを無視して上がって行くことは難しい)
を指摘したに過ぎなかったようだが、
現場で働いている介護職からすれば、
言い方の問題もあってかとても許せるものではなかったらしい。
ソーシャルネットワーク上でのコメントの応酬を見る限り、
「作業として介護している職員もいるので一概に否定することは難しい」と冷静に受け止めている人は一部いたものの、
大半の人は、
「介護は誰にでも出来る仕事ではない」、
「どれだけ大変な仕事かわかって言っているのか」、
「だったらお前が認知症介護をやってみろ」とことのほか感情的に反応していたようである。

あまり噛み合わないそれらのやり取りに、
介護業界が抱えている問題のひとつを垣間見た気がしている。
(笑)

今の時点でも約200万の労働者を抱えている業界であり、
専門性がある程度必要とは言え、
未経験者が就ける仕事でもあることも確かである
(経験が浅くても活躍している人がそれなりの数いる) 。

そのような業界にあって介護職自身が、
「誰にでも出来る仕事ではない」と世間に発信したとしても、
介護に関ったことのない人から見ればそれらは少し虚しく映るようである。

隠さずに言えば
「誰にでも出来る仕事ではない」=「それだけ精神的にシンドい仕事なのだ」と
その部分を特に強くアピールしてしまう介護職が
強く発言をすればするほど、
「そんなにシンドイなら辞めればいいのに」、「他に就ける仕事がないから頑張っているだけでしょ」と軽く受け止められてしまっている印象である。
(笑)