昭和シェル石油(5002)が14日発表した2018年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比3.6倍の683億円だった。業界の需給バランスが改善したことにより、国内石油製品の販売マージン(利幅)が堅調に推移した。原油価格の上昇により、原油の在庫評価益も寄与した。

売上高は30%増の1兆8766億円だった。石油事業に加え、電力販売の拡大によりエネルギーソリューション事業も増収となった。

営業利益は2.6倍の1050億円だった。前年同期は四日市製油所で大規模な定期修繕を行ったため費用がかさんだ反動も大幅増益につながった。コスト削減により、エネルギーソリューション事業の赤字幅は縮小した。

19年3月期(15カ月の変則決算)の連結業績予想は据え置いた。純利益は1000億円(前期の17年12月期は427億円)を見込む。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL14HQY_U8A111C1000000/