マネーロンダリング(資金洗浄)疑惑で国際的に捜査が進むダンスケ銀行の取引を巡り、米捜査当局がドイツ銀行とバンク・オブ・アメリカ(BofA)に接触した。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

別の関係者は、疑惑の渦中にあるダンスケ銀行エストニア部門との取引についてJPモルガン・チェースに米司法省から問い合わせが入ったと述べた。

これらの銀行はダンスケ銀行エストニア部門のコルレス銀行を務めていた。ダンスケ銀は同部門がドル換算で2300億ドル(約26兆円)近くを国際金融システムに送金し、この大半がロシアでの違法活動による資金だった可能性があると認めた。同行は2007年から15年まで、顧客の外貨をドルに両替する際に米当局が接触したとされる3行を利用していた。

米当局の調査は初期段階にあり、3行自体が調査対象になっていることを示す兆しはない。3行はいずれも、当局との接触をこれまで公表していない。関係者の1人によると、米財務省と証券取引委員会(SEC)もダンスケ銀行と3行の取引を調べている。

ドイツ銀行、BofA、JPモルガン、ダンスケ銀行はいずれもコメントを控えた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-16/PIAEEU6TTDS001