日産自動車トップの不正を解明するため、水面下で捜査を進めていた東京地検特捜部は、19日に同社代表取締役会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)らが来日したのに合わせ、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑での逮捕に踏み切った。日産の業績をV字回復させたカリスマ経営者が逮捕された衝撃は大きく、一夜明けた20日も、日産の販売店や取引先に動揺が広がっている。


 関係者によると、特捜部が各地から応援検事らを集めて捜査態勢を拡充したのは10月頃。その数か月前に日産から情報提供を受けたとみられる。捜査態勢の拡充は、捜査が大詰めに近づいたことを意味する。「応援組」には、海外に多数の拠点を持つ企業トップの不正を捜査するため、語学が堪能な検事も含まれていたという。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181120-OYT1T50065.html?from=ycont_navr_os