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2018/11/21(水) 07:51:56.55ID:CAP_USER9クレジット市場、金融危機以降で最悪の1年に−ゴーン氏逮捕が拍車
Tasos Vossos
2018年11月21日 3:45 JST
→ハイイールド債、投資適格債はユーロ建て、ドル建ていずれも下落
→GEやルノーなど衝撃が続き、年末ラリーへの期待は消失
今年はクレジット市場にとって、金融危機以降で最悪の年となる雲行きだ。投資家は年末に相場が盛り返すとの望みをあきらめた。
ハイイールド債、投資適格債はともに、ユーロ建てとドル建てのいずれでも年初来のトータルリターンがマイナスとなっている。ブルームバーグ・バークレイズの指数に基づくと、この4つの資産クラス全てが通年でマイナスになるのは、2008年以降で初めてとなる。
11月は相場の変動が特に激しく、CMC・ディ・ラベンナやニルスターなど欧州企業の材料で、ユーロ建てハイイールド債のスプレッドは週間でほぼ7年ぶりの大幅な上昇を記録した。ドル建て投資適格債もゼネラル・エレクトリック(GE)の問題をきっかけに急落し、スプレッドは2年ぶりの高水準に上った。
コメルツ銀行の社債戦略責任者、マルコ・シュテックル氏は電話インタビューで「大半の人は年末の堅調相場に対する期待を捨てた」と発言。「全体的にディフェンシブなマインドセットがかなり定着している」と語った。
11月にはルノー・日産連合の会長を務めるカルロス・ゴーン氏の逮捕や、仏鋼管メーカーのバローレックの社債急落もあった。投資家は利回りを追求するのではなく、損失の回避に焦点を絞り、個別企業の財務健全性への注意を深めている。
年初来のクレジット市場低迷は、スプレッド拡大と米国債利回り上昇に苦しむドル建ての投資家をとりわけ圧迫している。ブルームバーグ・バークレイズの指数によると、ドル建て投資適格債のトータルリターンは年初来でマイナス3.71%、ポンド建てはマイナス2.9%、ユーロ建てはマイナス1.2%だった。